2006年 07月 05日
第5課題 大家族のための「重ね着する家」 講評会 |
○○○○伊藤えり子
都会に住む大家族のための住宅。都会で生活をするとき、人と人との距離感が大事だと考えた。ある程度の視線の透過度がある壁により構成される十字形の空間をつくった。4枚重ねると透過度が0になる壁で内部空間をしきっていく。
住宅として成立させるためにはもうちょっと変身しなくてはならないけど、すごくきれいでおもしろい。(加茂)
壁は固定してあった方がいい。4枚の壁がずらされてしまうと意図していたことができなくなり、視線が通るようになってしまう。十文字型になっているのがいい。大家族の中でおもしろい陣地の取り方ができそう。(古谷)
○○○○永沢ゆき
スズメバチの巣の構成を使って建築にした。ボリュームをキャベツのように重ねていくことで、空間は分かれているけど空気でつながっていられる。内部と外部で空気を重ね着している。
僕は今こういう住宅をつくっている。空間の構成がすごくおもしろくできていると思う。スズメバチの巣の、ハニカムがずれてつくられているおもしろさがよく取り入れられていると思う。(古谷)
一方向のハニカムというのはすぐできるしよくあるけど二方向のハニカムでやっているのがおもしろい。(萩原)
中に行くにつれて空間の単位が大きくなる、スズメバチの巣とは逆の構成でできているのがおもしろい。(平本)
○○○小林尚樹
重ね着というのは取り付けたり取り外したりするものだと思った。それがやりやすいようにユニットでつくり、ユニットの取り外しによって風や光が通ったりする。
模型がすごくいい。つまようじで構成しながらこの人はすごくおもしろいことを考えていたんだと思う。(萩原)
壁と天井がしっかりしていれば、本当にこのつまようじのようなものでも住宅としてなりたつ。ようじだから動かしやすい。床の摩擦係数を0にすれば下にくっついていてもこのようなことができる。ちょっとやってみたらいいと思う。(古谷)
○○○野口鮎子
光を重ね着する家を考えた。外壁が二重になっていて、外側の壁を回転させることによってさまざまな光のかたちが生まれる。そうしてできた光をまとうような住宅をつくった。
この作品も壁は動かなくてよかった。太陽の動きで光自体が動くんだから。どうやって一番外側の壁をまわすんだという疑問もある。もしまわすとしたら内側の壁の方がいい。(萩原)
平面のダイアグラムだけではなくて断面的に考えられているところがいい。だからこそ壁だけじゃなくて天井にも同じように穴を開けた方がよかった。(古谷)
○○○真鍋怜子
重ね着するということは着るものを減らしていけるということ。家族の成長とともに減じていけるような家を考えた。平面方向ではなくて縦方向に成長していく。構造体であるコアの壁の両側に床と階段でできた空間が繰り広げられる。それをロール状の布がつつみこんで、家族の空間をゆるやかにつつみこむ。
意外と現実的なアイディア。外側にべろーんとガラスがくっついているのも魅力的。システムの提案もよかったが、この模型のこの状態もいい。(萩原)
もともとスラブがあって、それをやわらかく布がつつみこんで領域をつくるというかんじが魅力的。平面でなくて縦方向にやったのがよかった。階段をコアの中に入れたほうがかたちもピュアになってよかったと思う。(加茂)
いつもは要素を出しすぎるけど今回はちょうどよかった。(平本)
全体的に衣服的なかんじでできているところが今回の課題にあっていておもしろい。(古谷)
○○○入江貴之
回転する個人の部屋。部屋が1つ1つブロックになっていて、縦につながっている。家族1人1人の生活習慣が違うと疲れるので、それぞれの生活習慣にあわせたブロックを連結する。それぞれの生活習慣をブロックが記憶して、時間によって回転して機能が変わるアラーム的役割ももっている。
これはNASAに売り込んだら絶対いけると思う。(古谷)
テーブルっぽかったりイスっぽかったり、よくみるとよくできている。回転するんじゃなくて横に動いたりしてもよかった。(萩原)
同じところでぐるぐるまわるんじゃなくて、転がって、そのときの機能にあわせて窓があいているようなものにしてもよかった。(平本)
○○○矢尻貴久
ブラインドレイヤーハウス。壁2枚で挟まれた構造になっていて、壁がその間で上下する。その壁が細分化してあって、目の高さのところだけ下げたりして隠すことができる。内部空間を全部断絶してしまうことなく分けることができる。
わりかしリアリティがあっておもしろいアイディア。壁を2枚に割っただけでおもしろい空間ができている。メカニズムもかんたんでうまくいきそう。1枚1枚が不透明ではなくて半透明な素材でできていて、1枚だと半透明だけど2枚重ねると不透明になるようにしてもよかった。(古谷)
場の発生の仕方の研究をして、そのための仕掛けのような役割になってもよかった。(萩原)
必要充分な割り方をしているかんじがクリアでおもしろい。(加茂)
○○○山畑毅
重ね着というのは、重ね着しようと思ってするのではなくて、着る服を選んでから重ね着するもの。東北の別荘を考えた。屋根はあるけど壁はない、壁はあるけど屋根はない、といったような空間を選ぶ。
かたちのバランスがいい。門といったのがよかった。雪が積もったときのレベルがあって、夏と冬で家族構成も違って、というようなストーリーまであるともっとおもしろくなった。(萩原)
実際につくってみたらけっこうおもしろそうな案だと思う。(古谷)
○○○星野裕美
繁華街に店をだしている家族の家。ぐるぐるとまわるらせんの外側から、内部的なプライベートな空間へと変わっていく。壁にまくのようなものをしつらえて、必要なときに取り出す。
構造はわからないけど現実的にできそう。半透明でぼんやりうかびあがるのがおもしろい。実際の材料を次の段階では決める必要がある。(古谷)
○○△小林賢太郎
講評会欠席 地上のモグラ
ポーラスなものをかきわけて空間をつくっていく、引き算的な空間のつくりかたがおもしろい。(古谷)
都会に住む大家族のための住宅。都会で生活をするとき、人と人との距離感が大事だと考えた。ある程度の視線の透過度がある壁により構成される十字形の空間をつくった。4枚重ねると透過度が0になる壁で内部空間をしきっていく。
住宅として成立させるためにはもうちょっと変身しなくてはならないけど、すごくきれいでおもしろい。(加茂)
壁は固定してあった方がいい。4枚の壁がずらされてしまうと意図していたことができなくなり、視線が通るようになってしまう。十文字型になっているのがいい。大家族の中でおもしろい陣地の取り方ができそう。(古谷)
○○○○永沢ゆき
スズメバチの巣の構成を使って建築にした。ボリュームをキャベツのように重ねていくことで、空間は分かれているけど空気でつながっていられる。内部と外部で空気を重ね着している。
僕は今こういう住宅をつくっている。空間の構成がすごくおもしろくできていると思う。スズメバチの巣の、ハニカムがずれてつくられているおもしろさがよく取り入れられていると思う。(古谷)
一方向のハニカムというのはすぐできるしよくあるけど二方向のハニカムでやっているのがおもしろい。(萩原)
中に行くにつれて空間の単位が大きくなる、スズメバチの巣とは逆の構成でできているのがおもしろい。(平本)
○○○小林尚樹
重ね着というのは取り付けたり取り外したりするものだと思った。それがやりやすいようにユニットでつくり、ユニットの取り外しによって風や光が通ったりする。
模型がすごくいい。つまようじで構成しながらこの人はすごくおもしろいことを考えていたんだと思う。(萩原)
壁と天井がしっかりしていれば、本当にこのつまようじのようなものでも住宅としてなりたつ。ようじだから動かしやすい。床の摩擦係数を0にすれば下にくっついていてもこのようなことができる。ちょっとやってみたらいいと思う。(古谷)
○○○野口鮎子
光を重ね着する家を考えた。外壁が二重になっていて、外側の壁を回転させることによってさまざまな光のかたちが生まれる。そうしてできた光をまとうような住宅をつくった。
この作品も壁は動かなくてよかった。太陽の動きで光自体が動くんだから。どうやって一番外側の壁をまわすんだという疑問もある。もしまわすとしたら内側の壁の方がいい。(萩原)
平面のダイアグラムだけではなくて断面的に考えられているところがいい。だからこそ壁だけじゃなくて天井にも同じように穴を開けた方がよかった。(古谷)
○○○真鍋怜子
重ね着するということは着るものを減らしていけるということ。家族の成長とともに減じていけるような家を考えた。平面方向ではなくて縦方向に成長していく。構造体であるコアの壁の両側に床と階段でできた空間が繰り広げられる。それをロール状の布がつつみこんで、家族の空間をゆるやかにつつみこむ。
意外と現実的なアイディア。外側にべろーんとガラスがくっついているのも魅力的。システムの提案もよかったが、この模型のこの状態もいい。(萩原)
もともとスラブがあって、それをやわらかく布がつつみこんで領域をつくるというかんじが魅力的。平面でなくて縦方向にやったのがよかった。階段をコアの中に入れたほうがかたちもピュアになってよかったと思う。(加茂)
いつもは要素を出しすぎるけど今回はちょうどよかった。(平本)
全体的に衣服的なかんじでできているところが今回の課題にあっていておもしろい。(古谷)
○○○入江貴之
回転する個人の部屋。部屋が1つ1つブロックになっていて、縦につながっている。家族1人1人の生活習慣が違うと疲れるので、それぞれの生活習慣にあわせたブロックを連結する。それぞれの生活習慣をブロックが記憶して、時間によって回転して機能が変わるアラーム的役割ももっている。
これはNASAに売り込んだら絶対いけると思う。(古谷)
テーブルっぽかったりイスっぽかったり、よくみるとよくできている。回転するんじゃなくて横に動いたりしてもよかった。(萩原)
同じところでぐるぐるまわるんじゃなくて、転がって、そのときの機能にあわせて窓があいているようなものにしてもよかった。(平本)
○○○矢尻貴久
ブラインドレイヤーハウス。壁2枚で挟まれた構造になっていて、壁がその間で上下する。その壁が細分化してあって、目の高さのところだけ下げたりして隠すことができる。内部空間を全部断絶してしまうことなく分けることができる。
わりかしリアリティがあっておもしろいアイディア。壁を2枚に割っただけでおもしろい空間ができている。メカニズムもかんたんでうまくいきそう。1枚1枚が不透明ではなくて半透明な素材でできていて、1枚だと半透明だけど2枚重ねると不透明になるようにしてもよかった。(古谷)
場の発生の仕方の研究をして、そのための仕掛けのような役割になってもよかった。(萩原)
必要充分な割り方をしているかんじがクリアでおもしろい。(加茂)
○○○山畑毅
重ね着というのは、重ね着しようと思ってするのではなくて、着る服を選んでから重ね着するもの。東北の別荘を考えた。屋根はあるけど壁はない、壁はあるけど屋根はない、といったような空間を選ぶ。
かたちのバランスがいい。門といったのがよかった。雪が積もったときのレベルがあって、夏と冬で家族構成も違って、というようなストーリーまであるともっとおもしろくなった。(萩原)
実際につくってみたらけっこうおもしろそうな案だと思う。(古谷)
○○○星野裕美
繁華街に店をだしている家族の家。ぐるぐるとまわるらせんの外側から、内部的なプライベートな空間へと変わっていく。壁にまくのようなものをしつらえて、必要なときに取り出す。
構造はわからないけど現実的にできそう。半透明でぼんやりうかびあがるのがおもしろい。実際の材料を次の段階では決める必要がある。(古谷)
○○△小林賢太郎
講評会欠席 地上のモグラ
ポーラスなものをかきわけて空間をつくっていく、引き算的な空間のつくりかたがおもしろい。(古谷)
by kuwao_w
| 2006-07-05 05:08